これまでの活動2023
第10回カムカムメニュー・写真コンテスト表彰式を開催
最優秀賞を受賞のレンジで簡単!嚙みートローフ
噛み応えのある「カムカム(噛む噛む)メニュー」のレシピを一般から募った第10回カムカムメニュー・写真コンテストの表彰式が12月16日(土)、本学北棟ラウンジで開催された。会場には全応募作品が展示され、各賞受賞者には賞状と賞品が授与された。最優秀作品は、アスパラの太さに合わせてニンジン、エリンギ、ゴボウなどをスティック状に切り、砕いたミックスナッツを混ぜた肉だねに包んでレンジで加熱した手軽な料理。飾りにアーモンドとバジルをあしらい、肉汁とウスターソース、ケチャップ、酒で作ったソースでいただく。ナッツ類のザクザク感と野菜やエリンギの噛み応えが咀嚼回数のアップにつながる点が評価された。
荻原さんは、姉が本学の卒業生で、自宅に届く本紙『Campus Today』でコンテストを知り、初めて応募した。「思いがけず最優秀賞をいただき、感激しています。最近歯科矯正を始めて、嚙み合わせなどを意識するようになりました。高齢になっても自分の歯でよく噛めるようにしたい」と喜びを語った。
受賞者は以下のとおり(敬称略)。
最優秀賞/荻原 沙希「レンジで簡単!嚙みートローフ」
優秀賞/石井 萌子「れんこん衣の豆腐つくね」
松本歯科大学賞/山田アキコ「コリコリカムカム♪干し人参のサラダ」
/平林 直美「3種の食感de噛む~んサラダ」
/ ayane_cooking「歯とおなかの健康に!ザクザクッオートミールバナナクッキー」
審査員特別賞A/ tontonmaru1010「くるみと長芋と豚肉炒め」
審査員特別賞B/百瀬 彩夏「カムカム切り干しスパニッシュオムレツ」
審査員特別賞B/熊原 ほのか「ドライフルーツとクリームチーズのザクパリ春巻き」
審査員特別賞C/丸山 朋華「ライスチップス」
審査員特別賞C/ yucham_acham「えのき株のとろーり!明太マヨチーズがけ୨୧ 」
努力賞/山内 麻悠子「蓮根の食感が楽しい!カムカムほうれん草カレー」
/小泉 聡「黒酢香る豚ロール ゴボウとコンニャク巻き」
/下田 郁子・あかり「鶏軟骨と蓮根の甘辛揚げ」
/大坂 なおこ「イタリアン焼きそば」
/石井 和美「たこ噛んじゃった」
/関 功介「“あやみどり”の炊き込みおこげ御飯」
/宮下 実知「柿のダブルカムカム -ピーナッツあえ-」
/小澤 松子「彩り野菜と高野豆腐の甘辛・カムカム」
/ harukibou「チョコレートとお餅の焼きりんご🍎🍫」
/藤升 泉「餃子の皮でカレーミートパイ風」
コンテスト10周年を振り返り カムカムメニュー普及の現状を報告
座談会でカムカムメニュー普及の取り組みを紹介
表彰式に先駆けて「カムカム振り返り10年の歩み」と題して、トークショーが開かれた。総合歯科医学研究所の増田裕次教授が過去の最優秀作品を振り返り、審査員の一人であるホテルシェラリゾートの金澤光久総料理長が、創意工夫された料理のポイントを解説した。さらに、カムカムメニュー普及の現状について、全国100カ所以上で介護施設を展開するHITOWAケアサービス株式会社の田隅泰葉さんが、施設で定期的にカムカムメニューを利用者に提供し、好評を得ていることを紹介した。また、増田教授は県内のシニア大学で受講者に噛むことの大切さを伝え、株式会社王滝が考案・調理したカムカム弁当を味わってもらっていることを話し、王滝の管理栄養士・木村雅子さんが実際のメニューにおける食材や調理法について説明した。
ホテルシェラリゾート白馬・金澤総料理長によるカムカム料理教室開催
金澤総料理長による料理指南
本学は「よく噛んでおいしく健康に」をテーマに、食感や噛み応えのある〝カムカム(噛む噛む)メニュー″の普及を推進している。これまで講演会やカムカムメニュー写真コンテスト等を実施してきたが、その活動10周年を記念して「カムカムメニュー料理教室」を11月18日(土)、塩尻市市民交流センター(えんぱーく)で開催した。講師はホテルシェラリゾート白馬の金澤光久総料理長で、塩尻市や松本市、安曇野市などから市民13人が参加し、自宅で簡単にできる「噛んでおいしいフレンチ」をテーマに〝アワビ茸のグラタン″と〝レタスのステーキ″の二品の作り方を学んだ。
信州産のアワビ茸を用いたグラタンは、肉厚に切ったキノコのアワビのような食感をアンチョビを隠し味にした濃厚クリームソースで楽しめる。レタスのステーキは、料理教室では葉野菜のチコリを用いたが、レタスやロメインレタスで代用しても美味しい一品。チコリをオリーブオイルで炒め、ニンニクとレモンの香りを効かせ、外はシャキシャキ、中身はやわらかで、香りを味わいながらよく噛めるように仕上げた。
金澤総料理長のデモンストレーションの後は、参加者がレシピにしたがって実際に調理し、試食会では食談議に興じながら完成品を味わった。参加者からは「食材のカット法やフレンチならではの味付け法を教わって参考になった」、「アワビ茸のグラタンはエリンギで代用して自宅で作ろうと思う」との感想が寄せられた。