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これまでの活動2016

「歯の健康」をテーマに信毎健康フォーラムで本学教授が講演

パネルディスカッションで意見を述べる中本教授(中央)と石原教授

歯科補綴学講座・中本哲自教授と歯科保存学講座・石原裕一教授は11月26日(土)、松本市内のホテルで開かれた「第88回信毎健康フォーラム」において「歯の健康」をテーマに講演した。約120人の市民が聴講し、歯は何のために存在するのか、歯の病気の仕組み、治療と対応、予防などについて学んだ。講演後は、信濃毎日新聞論説委員・飯島裕一氏の司会によりパネルディスカッションが行われ、唾液の効用をはじめ、入れ歯やブリッジ、インプラントの特徴、義歯の手入れ、歯磨きのコツなどについて両教授が意見を述べた。

本学2期生・塙 章一先生が食をテーマに特別講演

女子学生をアシスタントにパッククッキングの実演を行う塙先生(左)

大学・地域連携事業の一環として、食をテーマにした特別講演が11月19日(土)に図書会館学生ホールで開催された。本学2期生で笠間市開業の塙 章一先生を招いて「食べることから考える生活環境デザインと健康なまちづくり-食のUD(ユニバーサルデザイン)からヘルスプロモーションへ」と題して講演いただき、市民や学生など約20人が聴講した。講演では塙先生が茨城県東西茨城歯科医師会食文化研究会の一員として取り組んでいる活動のひとつ「楽食」のヘルスプロモーション(健康づくり)の実践活動を説明し、行政や施設、民間企業、食生活改善推進員、一般住民の方々など、地域や多職種との連携の重要性を説いた。また介護や災害時などに簡単に調理ができるパッククッキングについても、実演を交えて紹介した。

第3回カムカムメニュー・写真コンテスト表彰式を開催

松本歯科大学第3回カムカムメニュー写真コンテストの表彰式が11月19日(土)、図書会館学生ホールで催された。同コンテストは、食感や噛みごたえがあるメニューを市民や学生から募り、「よく噛んでおいしく健康に」をテーマに2014年から毎年開催されている。今回は県内外から51作品の応募があり、審査の結果、最優秀賞には角川彩子さんの「大根の皮と菜の花のきんぴら」が選ばれ、川原一祐学長から表彰状が手渡された。角川さんは「おでんや煮物を作る際に捨ててしまいがちな大根の皮を使って一品おかずにしてみました。歯ごたえがよく、味も浸みておいしいので、ぜひ作ってみてください」と話していた。
同コンテストは大学・地域連携事業の一環として行われていたもので、その集大成として本学社会貢献地域連携推進センターは、第1回から第3回までの入賞作品を紹介したレシピ集の小冊子を作成。本学病院などで無料配布し、カムカムメニューのいっそうの普及に努めている。
受賞された皆さんは以下の方々(敬称略)。

〔学外受賞者〕
最優秀賞/角川彩子「大根の皮と菜の花のきんぴら」
塩尻市健康増進賞/山田夏綺・上村李奈(木曽青峰高校)「3種のれんこんプレート」
松本歯科大学賞/上條美恵子「揚げ大豆と秋野菜のカミカミ彩りサラダ」
うず潮賞/塩尻市中学校栄養士会「岩石揚げ」
入賞/有賀喜志子「チーズ入りカムカム春巻」
入賞/稲田優香・向井 輝・北川玲里・松井幸歩(木曽青峰高校)「根菜のそば味噌ピザ」
入賞/酒井貴恵「砂肝とセロリのさっぱりトマト炒め」
入賞/矢吹美智子「もぐもぐハードビスコッティ」
特別賞/梓川中学校「輝きご飯」

〔学内受賞者〕
最優秀賞/春日 梢「根菜たっぷりハンバーグ」
優秀賞/鈴木絵梨「レンコンとさつまいもの甘酢炒め」
入賞/小野亜美「鶏肉ときのこと小野さん家の畑で採れた野菜の和風ガーリックバター炒め」
入賞/柏原みゆき「カムカムごぼうモツ鍋」

歯学部留学生が通訳ボランティアとして活躍

通訳する呉さん(中央)

11月18日(金)に松本市内のホテルで開催された企業交流会で、本学留学生の第3学年・王永興君、呉 佳瑩さん、第1学年・黄 晨宇君、曾 若慈さんの4人が通訳ボランティアとして活躍した。この交流会は中華民国三三企業交流会と台湾商務交流協進会が主催、長野県および県内経済団体が共催して、日台双方から企業トップが参加。本学には台湾出身の留学生が多数在籍しており、県からの依頼を受けボランティア派遣が実現した。

松本歯科大学専門職シリーズ講座を開催

講演した小笠原教授

大学・地域連携事業の一環として専門職シリーズ講座の第5回目が11月17日(木)、「経管栄養患者の口腔ケアで困っていませんか?」と題して開催され、障がい者歯科学講座の小笠原 正教授が講演した。寝たきりの要介護高齢者のなかには口から食べ物を摂取できず、チューブから栄養を摂取している経管栄養の患者がいるが、口から食べていなければ口の中が綺麗に保たれているというわけではなく、実際は細菌に汚染され、NHCAP(医療介護関連肺炎)等により命にかかわる危険があり、経管栄養患者への口腔ケアは重要であることを解説した。

塩尻東小学校で横井由紀子講師が歯の大切さ伝える出張講義

児童たちに講義をする横井講師

小児歯科学講座の横井由紀子講師は塩尻東小学校からの依頼を受け、11月9日(水)に同校にて3年生と5年生を対象に出張講義を行った。横井講師はスライドを見せながらむし歯について分かりやすく説明し、むし歯予防として規則正しく食事を摂ることをアドバイスし、正しい歯磨き方法を指導した。児童たちに質問を投げかけながら講義を進め、ときには歯にまつわるクイズも取り入れて、児童たちの関心を惹きつけながら歯の大切さを訴えた。

大学院セミナー・歯科衛生士研修会併催専門職シリーズ講座を開催

講演したQi Fu准教授

第348回大学院セミナーおよび2016年度歯科衛生士研修会を併催した専門職シリーズ講座の特別講演が11月8日(火)、米国テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンター循環器内科のQi Fu准教授を招いて開催され、「なぜ若い女性は失神しやすいのか?」と題して失神のメカニズムについて講演いただいた。
講演後には救急医療の専門医から「失神に対する対処療法はあっても、根本的に治す方法がない」とのコメントに対して、「適度な運動が血液量の増加と交感神経反応の亢進を促し予防につながる」と回答するなど活発な討議が行われた。

信明中学校で北川純一教授が「味の不思議」について講演

ミラクルフルーツの実験を交え講演する北川教授

口腔生理学講座の北川純一教授は11月4日(金)、松本市の信明中学校PTAより依頼を受け「味の不思議」と題して同校にて講演を行った。味を感じる舌について、味覚は舌のすべての領域で同じであり、場所による味覚の偏在はない。味を感じる部分は味蕾という組織で、舌と上あごと喉の奥に存在し、一つの味蕾がすべての味を感じ、神経に味の情報を送っていることを分かりやすく説明した。北川教授は壇上に6人の生徒を募ってミラクルフルーツを食べてもらい、酸っぱい物を口にしても甘く感じるという実験を行った。
講演は、当日行われていた保護者参観の後に体育館で行われ、全校生徒約400人と教員、保護者約100人が聴講し、熱心に聞き入っていた。

松本歯科大学専門職シリーズ講座を開催

講師の蓜島先生(右)と岩﨑先生

「健康寿命延伸のための口腔ケア」をテーマに10月28日(金)と11月10日(木)、大学・地域連携事業の一環として専門職シリーズ講座の第3回と第4回が開催された。第3回は「病院歯科における口腔ケア」と題して、静岡県浜松市で入院患者の口腔ケアを積極的に実践している浜松医療センター歯科・口腔外科科長の蓜島桂子先生が講演された。第4回は障がい者歯科学講座の岩﨑仁史助手が「要介護高齢者への口腔ケア」と題して、認知症や全身疾患を有する要介護高齢者の口腔ケアについて説明した。

学生有志がしおじりEXPOに参加

多くの来場者で賑わった本学ブース

公益社団法人塩尻青年会議所が主催する体験型の企業イベント「しおじりEXPO ―まちのオシゴトもっと知ろう!」が10月22日(土)、塩尻市立体育館で開催された。塩尻市周辺の企業・団体が製品や事業内容をブース出展し、パネル展示や体験コーナーなどを通して地元の魅力や仕事を紹介した。本学ブースでは歯学部第3学年の小林 彩さん、佐野舞香さん、仲座海希君、山口久穂君、山田蘭子さんの有志5人が口唇閉鎖力の測定と口唇圧を使ったゲーム体験コーナーを担当して歯科への興味を誘った。本学の活動内容をPRするとともに、口唇運動や口の周りの筋肉などについて解説し、来場した地域住民の方々と交流を図った。また教養教育科目・オープンセミナーⅠで「食育を地域に広める」を選択した第1学年の上條皓平君、金 修賢さん、田代陽介君、長副華凜さん、黄 晟帆君、宮澤美咲さん、渡邉信貴君ら有志7人は、総合歯科医学研究所の増田裕次教授の指導のもと食育推進活動としてセミナー形式の授業やグループワークで学んだ成果をパワーポイントにまとめ、食育の重要性を呼びかけるプレゼンテーションを行った。

2016信州ねんりんピックに本学がブース出展

お口の健康体操を参加者と一緒に行う衛生学院生

2016信州ねんりんピックが10月1日(土)、塩尻レザンホールにて開催され、ブース出展や衛生学院第3学年生による「お口の健康体操」コーナーなどで本学をPRした。また、歯科補綴学講座の霜野良介助手による義歯との付き合い方の説明や健康指導などもあり、集まった参加者からの質問に応じた。「お口の健康体操」コーナーでは、食事前に頬を膨らませたり、「パ・タ・カ・ラ」の文字を一言ずつ発声したり、ツボ押しなどを行って、唾液の分泌を促進し食事を摂りやすくする体操に参加者は学生と笑顔で取り組んだ。

大学・地域連携事業シンポジウムを開催

今後の活動について抱負を述べる蓜島センター長(左端)

大学・地域連携事業「口の健康維持でめざす地域の健康寿命延伸」の一環として、「長野県の摂食機能リハビリテーションの現状と未来」をテーマにしたシンポジウムが7月30日(土)、講義館で開催された。医療関係者約80人が集い、県内における摂食機能リハのあり方を考えた。シンポジウムは本学病院に摂食機能リハビリテーションセンター(蓜島弘之センター長)が6月1日に開設されたのを記念して行われ、前島信也副病院長(医科)が座長を務め、シンポジストとして蓜島センター長、耳鼻咽喉科学・相馬啓子教授、松本市歯科医師会・小川浩樹学術部理事、塩筑医師会・百瀬 篤副会長が講演した。

まつもと広域ものづくりフェアに歯学部学生が参加

盛況を博した本学ブースの体験コーナー

第2、3学年の学生有志は、7月16日(土)・17日(日)に松本市で開催された「まつもと広域ものづくりフェア」にボランティア参加し、本学ブースで歯科材料を使った指模型の製作を行い、来場者を楽しませながら歯科医療への関心を誘った。総合歯科医学研究所・増田裕次教授、口腔解剖学第1講座・金銅英二教授らの指導のもと、第3学年の大谷有希さん、小林 彩さん、佐野舞香さん、仲座海希君、船岡俊介君、山田蘭子さん、第2学年の祁 君容君、中田智是君、保科沙矢夏さん、吉田拓真君の10人が参加。本学ブースの「石膏de遊ぼう」と題したコーナーで、印象材を用いて来場者の指型をカップに採り、石膏を流し込んで、リアルな指模型をつくってプレゼントした。

増田裕次教授がコンソーシアム信州・連続市民セミナーで講演

講演する増田教授

7月12日(火)、県内9大学(本学、信州大学、長野県看護大学、佐久大学、諏訪東京理科大学、清泉女学院大学、長野大学、長野保健医療大学、松本大学)が加盟する高等教育コンソーシアム信州主催の連続市民セミナー「健康長寿を考える」(第8回)が本学講義館で開催され、総合歯科医学研究所の増田裕次教授が「噛むことで健康に! ―食育を地域に広める」と題して講演を行った。増田教授は“よく噛んで味わって食べる”を広く皆さんに実践してもらうため、本学がカムカムメニューを発信し、普及活動をしていることを紹介。よく噛むことの利点などを分かりやすく説明するとともに、よく噛んで食べることが咀嚼機能を維持し、延いては歯を失わないようにすることで健康を維持できるとまとめた。

松本歯科大学市民公開講座を松本市で開催

高橋直之大学院研究科長から修了証を授与される受講者

大学・地域連携事業の一環として『「口の健康維持」でめざす地域の健康寿命延伸』をメインテーマに松本歯科大学市民公開講座(全4回シリーズ)が松本市の松南筑公民館で開催された。同講座は2014年から塩尻市において定期的に開催されてきたが、松本市での開催は初の試み。6月11日(土)は歯科補綴学講座の中本哲自教授が「歯科インプラントによくある話」と題してインプラント治療の特徴や注意点について解説した。25日(土)は歯科理工学講座の黒岩昭弘教授が入れ歯をテーマに講演し、入れ歯の使用法をアドバイスした。7月9日(土)は、歯科保存学講座の吉成伸夫教授が歯周病と老年疾患との関わりについて説明し、健康長寿のために口腔ケアの重要性を訴えた。最終回の16日(土)は、歯科放射線学講座の田口 明教授が「お口と全身の不思議な関係」と題し、口の状態が体の病気を教えてくれることを説いた。

歯学部学生がタウンミーティングに参加

阿部知事の話を聞く大毛君(前列右)と渡邊君(左)

長野県の阿部守一知事が県内の若者から直接意見を聞く「若者とともに進める信州創生 ―若者タウンミーティング」がこのほど塩尻市市民交流センターで開催された。参加者39人のうち本学からは第1学年の大毛翔吾君、亀田夏希さん、小山 惇君、山田聡子さん、渡邊遊理君の5人が参加。魅力ある県づくりに向けて若者の視点からアイデアを出し合い、阿部知事に提言した。参加者はグループに分かれ、人口減少を見据えて地域社会を活性化させるための方策について自由闊達にブレーンストーミングを行い、本学学生もそれぞれ意見を述べた。

松本歯科大学専門職シリーズ講座を開催

第3回で講演した藤谷先生

1月13日(水)、大学・地域連携事業の一環として「『食べる』を支える栄養評価と対応」をテーマにした松本歯科大学専門職シリーズ講座の第3回が開催され、国立研究開発法人国立国際医療研究センター・リハビリテーション科の藤谷順子医長が「摂食・嚥下障害の栄養ケア」について講演した。藤谷先生は、現在の嚥下機能においても栄養状態を改善できるかが重要であり、「嚥下機能」と「栄養」の両方をケアすることが必要であると呼びかけた。2月10日(水)の第4回では、歯科保存学講座の吉成伸夫教授による「高齢者のフレイル(虚弱、能力の低下)を予防するための歯周病治療」、歯科補綴学講座の中本哲自教授による「歯を失わないための歯科治療-フレイルを予防する」と題した講演が行われた。歯周治療による予防、治療の可能性や、咬合支持を失うことで高齢者の転倒回数が増えてしまうという報告から、歯を失わないための歯科治療について解説した。

第2回シンポジウムを開催

ワークショップで意見を出し合う参加者たち

2月6日(土)、大学・地域連携事業の一環として「在宅の要介護高齢者の『食べる』を支える」をテーマにした本学主催のシンポジウムが開催された。昨年9月に開催されて好評だったシンポジウムの第2回目・実践編で、歯科医師、歯科衛生士、医師、看護師、管理栄養士、ケアマネージャー、言語聴覚士、介護福祉士など55人が参加し、講演やワークショップを通して多職種連携による医療・介護の在り方について討議した。
基調講演は京都府立医科大学大学院総合医療・医学教育学の山脇正永教授による「加齢による摂食嚥下運動の変化:神経メカニズムを含めて」が行われ、続いて広仁堂医院の百瀬 篤院長による「多職種協働の経験と地域での取り組み-医療における生活情報の重要性」と題した講演があった。ワークショップでは5つのグループに分け、「明日から始める地域連携!」をテーマに話し合いが行われた。

松本歯科大学市民公開講座(後期)を開催

川原学長より修了証を授与される方々

1月9日(土)、大学・地域連携事業の一環として松本歯科大学市民公開講座(後期)の第1回が開催された。昨夏に引き続き塩尻市の市民交流センターを会場に全4回シリーズで行い、市民の「口の健康」への意識向上を図った。第1回は口腔顎顔面外科学講座の篠原 淳教授が「残す歯、残せない歯、抜歯という治療」と題して講演した。16日(土)は障害者歯科学講座の岡田芳幸准教授による「健康寿命とお口の健康」、23日(土)は口腔生理学講座の北川淳一教授による「のどごしの科学」がそれぞれ講演された。最終回の30日(土)は歯科放射線学講座の田口 明教授が「歯は体の病気を教えてくれる」と題して、口の健康と全身疾患との関係について解説した。同講座は毎回約50人もの受講者があった。さらに4回全てを受講して川原一祐学長から修了証を授与された方々は23人にもおよび、公開講座は地域に定着したといえる。

カムカムメニュー・写真コンテスト応募作品を学内に展示

応募作品の展示パネル

第2回カムカムメニュー写真コンテストの応募作品を、1月6日(水)から本館北棟1階のラウンジに展示している。同コンテストは、よく噛むことを意識させるメニューの普及をめざして大学・地域連携事業の一環として昨年に引き続き行われ、今回は昨年を上回る44作品の応募があった。学生や職員、病院を訪れた人たちが展示パネルに見入り、工夫を凝らしたメニューから噛むことの大切さを再認識していた。