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国際交流(2022)

河北医科大学とオンライン臨床実習を開催

河北医科大学の紹介映像を見る本学学生たち

2月8日(水)10時より創立30年記念棟3階「常念岳」にて中国・河北医科大学とオンライン臨床実習を行った。
本学は1972年の創立以来、国境を越えて学術交流・友好親善を推進してきました。1986年には中国・河北医学院(現・河北医科大学)と姉妹校締結を行い、その交流は今も続いている。2015年より学生の相互派遣を行ってきた両校ですが、2020年より新型コロナウイルス蔓延の影響で派遣が困難になったため、昨年に続きオンラインによる臨床実習を実施することとなった。
今回のオンライン臨床実習を経て、両校の臨床内容等を理解し、長期にわたる友好関係の強化と相互理解が深まることを目的とする。

オンライン臨床実習に参加した5年生代表

 冒頭では双方の参加者紹介を行い、最初に本学の宇田川信之歯学部長が挨拶し、「長年友好関係を続けてこられたことに感謝している。今回の交流会はコロナ禍のためオンラインとなりましたが、来年度以降はぜひ学生を連れて訪問したい」とコロナ終息に期待を寄せた。河北医科大学の武宇明副学長は「医学には国境はなく、医は仁術である。両大学の交流が永遠に続くことを願っています」とし、本学の学生の訪問を大いに歓迎するとあいさつした。口腔医学院の馬哲院長は、本学大学院を卒業して歯科医師として口腔医学院に勤務する馬向涛先生を紹介し「松本歯科大学で学んだ人たちがここでも活躍している。これからも共に力を合わせ、連携して社会に貢献していこう」と述べられた。
  続けて学生間のオンライン実習を行った。本学からは5年生7名が参加、河北医科大学からも5年生の5人が参加した。

スクリーンに向かって河北医科大学の状況を質問をする本学学生

最初に両校の学生生活をビデオで紹介し、河北医科大学は大学の施設の概要から、専門教育プログラムを実施する様子、歴史や伝統文化も反映した学校行事、名所旧跡の紹介まで幅広い内容を伝えた。本学の学生たちは、解剖学の学びの一環で学生たちが描いた精巧な解剖図画が映し出されると、その精密さに感嘆の声を上げていた。本学は前田風華さんが入学から5年生までの勉強や学生生活を紹介。河北医科大学の学生さんは熱心に説明を聞き、卒業後の進路などについて興味深い質問をした。その後、自由交流の時間に河北医科大学の学生から2022年FIFAワールドカップで日本チームの素晴らしさが称賛され、話が盛り上がった。
 今回のオンライン臨床実習を経て、両校の長期にわたる友好関係の強化と相互理解が深まったため、2023年両校で現地での臨床実習プログラム実施が期待される。

参加者は次のとおりです。
【松本歯科大学】
教職員:宇田川信之(歯学部長)、川原一郎(学生部長)、中村美どり(准教授)
    楊 静(講師・通訳)、宮嶋秀明(学事室課長)
学 生:相浦昇平、網野竜朗、葛上瑄、苦瀬隆史、中村葵、前田風華、松浦宏季
【河北医科大学】
教職員:武宇明(副学長)、張 奇(国際交流処長)、那 佳(通訳)
〔口腔医学院〕
教職員:馬 哲(院長)、劉慶(副院長)、李向軍(副院長)、劉春艶(科教処)
    張艶芳(学年担当者)、趙 琛(通訳)、斉雅麗(歯科医)、馬向涛(歯科医)
学 生:王亜楠、王一童、王陶然、張 晋、宋志雨

中国・上海の高校生に向けて -オンラインで大学説明会-

中国の上海開放大学附属朝陽義塾高校からの依頼を受け、本学は11月9日(水)、オンラインで大学説明会を開いた。同校とは3年前からWEBで交流を続けており、今年10 月29日(土)に行われた総合型選抜(Ⅰ期)では同校出身の生徒が合格し、入学が決定している。
生徒たちは、同校の体育館に集まって、本学のプレゼンテーションを聞いた。宇多川信之歯学部長や総合歯科医学研究所・楊静講師、宮嶋秀明入試広報室課長らは、豊かな自然環境と充実した設備をはじめ、学生の学ぶ意欲を全面的にサポートする教育体制などの本学の特徴、留学生入試についての詳細などを説明し、「本学は早期から積極的に留学生を受け入れてきた実績があり、現在、本学に在学している中国人留学生は20人。卒業後は歯科医師として活躍している人も多い。歯科医学に興味をもつ人はぜひ進路選択の一つとして考えてほしい」とアピールした。

上海の高校生に大学の説明をする宇田川歯学部長(左)と楊 静講師

生徒から事前に寄せられた質問にも答え、「歯科医師国家試験の合格率が高いのはなぜか」という質問には、ウイークリーテストで学習習慣を身に着け、1年次から国家試験に向けての知識を積み重ねていること、日本の雑誌で「面倒見がよい大学」として評価されたように教員が懇切丁寧に指導していることなどを挙げた。「審美歯科について教えてください」とう質問には、「日本でも審美歯科に関するニーズが高まりつつあり、歯や口元の美しさに焦点を当てた総合的な歯科治療は、重要な専門ジャンルになる」と解説した。

本学関係者や、宮之本副市長(左下)の話を聞く上海開放大学附属朝陽義塾高校のみなさん(左上)

説明会には、来賓として松本市の宮之本伸本市副市長や、神林哲也上海長野県事務所代表らも参加した。宮之本副市長は、前職の佐久長聖高校(佐久市)副校長時代に朝陽義塾高校を訪問し同校から留学生を受け入れたりしたことがあり、「松本歯科大学は外国籍の学生も多く学びやすい環境が整っている。生徒さんの松本歯科大学合格を機に、ますます私たちとの交流が深まることを願う」とあいさつした。
同高校の孫源理事長は「素晴らしい環境の大学。『コロナ』の流行が落ち着いたら私もぜひ訪問したい」と話し、今後の交流促進に期待を寄せていた。