研究成果(2019)
山下准教授らがオルガナイザーとして企画しRANKL発見記念国際シンポジウム開催
オルガナイザーの山下准教授(右から4人目)
12月4日(水)および5日(木)、福岡市の福岡国際会議場にて開催された第42回日本分子生物学会において、本学総合歯科医学研究所の山下照仁准教授と保田尚孝博士(オリエンタル酵母株式会社生物科学研究所長)をオルガナイザーとして、「RANKLリバースシグナリングは骨形成と骨吸収のカップリングを制御する」とのタイトルで、RANKL発見から22年を経過したことを記念したシンポジウムが開催された。RANKL発見に寄与したJack Martin博士(メルボルン大学名誉教授・セントビンセント医学研究所元所長)を迎えて、RANKL発見から今後の研究の方向性が語られ、熱い議論が行われた。本学からは、総合歯科医学研究所の小出雅則准教授が「歯周病治療に対するRANKLリバースシグナルの応用の可能性」について発表した。翌日には、久木田敏夫教授(九州大学大学院歯学研究院分子口腔解剖学分野)のご協力を得て、骨代謝研究の最近のトピックスを集約した8人の演者によるサテライトシンポジウムが九州大学病院にて開催された。本学からは、山下准教授が最近開発に成功した骨吸収阻害因子であるスクレロスチン遺伝子欠損マウスの表現形質について発表した。
第89回松本歯科大学学会を学生ラウンジで開催
11月21日(木)、第89回松本歯科大学学会(例会)が本館1階学生ラウンジで開催され、基礎研究から症例報告まで幅広い分野から一般演題5題のポスター発表が行われた。最優秀発表賞は森 智紀院生の「活性型ビタミンD3は、骨芽細胞のビタミンD受容体を介して骨吸収と軟組織の石灰化を促進する」が選ばれ、高橋直之総合歯科医学研究所長から表彰状と副賞が授与された。
第20回長野県歯科口腔外科協議会を本学で開催
講演する相馬教授
11月16日(土)、本学図書会館2階学生ホールにおいて、第20回長野県歯科口腔外科協議会が行われた。本学口腔顎顔面外科学講座の芳澤享子教授が大会長を務め、長野市、上田市、佐久市、飯田市など長野県内から広く大勢の先生が参集し、16演題の発表が行われた。症例報告や臨床統計のほか、歯科衛生士からは病院での歯科衛生士の役割についてなど、活発な討論が行われた。また、本学耳鼻咽喉科学の相馬啓子教授が「耳鼻咽喉科医からみた歯性上顎洞炎」と題した特別講演を行った。第3回オーラルサイエンス研究会で大学院生らが発表
左から多部田教授、朝比奈君、都野先生(新潟大学)、趙さん
第3回オーラルサイエンス研究会が11月9日(土)から10日(日)にかけて、新潟大学・大学院医歯学総合研究科・摂食環境制御学・歯周診断・再建学分野・多部田康一教授の幹事のもと、長岡市寺泊で開催された。同研究会は、新潟大学歯学部の細菌学・歯周病学講座と本学の口腔細菌学講座および総合歯科医学研究所の研究交流を趣旨に2017年から開催されている。本学からは、地域連携歯科学講座助手で大学院2年の朝比奈滉直君、大学院4年の趙 麗娟さん、総合歯科医学研究所の山下照仁准教授が口頭発表した。朝比奈君は「経口栄養管患者における剥離上皮膜と口腔細菌叢」、趙さんは「象牙芽細胞の枯渇は象牙質形成を誘導する」という演題で発表を行い、どちらも優秀賞に選ばれた。日本補綴歯科学会東海支部総会・学術大会開催
専門医ケースプレゼンテーションを行う笠原講師
10月26日(土)、27日(日)の両日、令和元年度日本補綴歯科学会東海支部総会ならびに学術大会が岐阜市じゅうろくプラザにて開催された。本学からは歯科補綴学講座の黒岩昭弘教授が「ダイナミック印象に対する1考察」と題した一般口演を、歯科保存学講座の甲田訓子助手が「各種歯科用合金に対するレジンセメントの接着性の再考」と題した一般口演を行い、それぞれ会場にて活発な議論が繰り広げられた。さらに歯科補綴学講座の羽鳥弘毅授教と新村弘子講師は座長として議論を盛り上げ、病院口腔インプラント科の笠原隼男講師は「高齢患者に対し複製義歯にて最終義歯形態を考察し口腔関連QOLの改善を図った症例」と題した専門医ケースプレゼンテーションを行った。日本解剖学会第79回中部支部学術集会を本学で開催
開催の挨拶をする金銅教授
日本解剖学会第79回中部支部学術集会が10月19日(土)・20日(日)の両日、本学口腔解剖学講座の金銅英二教授を大会長として、講義館201教室において開催された。本学での開催は2003(平成15)年以来16年ぶりで、富山、石川、福井、山梨、長野、岐阜、静岡、愛知、三重県の医学部、歯学部などの医療系大学で解剖学を担当する約50人の教員、研究者が集った。挨拶に立った金銅大会長は、「歴史ある本学術集会を16年ぶりに本学で開催するという栄誉に身の引き締まる思いで準備を進めて参りました。自然豊かな秋の信州を堪能していただきながら、活発な討論や情報交換を期待します」と述べた。第38回日本小児歯科学会中部地方会大会開催
研究成果を発表した森山講師
「医療の立場から子どもを守る」をテーマに第38回日本小児歯科学会中部地方会大会および総会が10月20日(日)、三重県総合文化センターにて開催された。中部地方会は北陸・信州・東海地域に跨る会であり、現在は本学小児歯科学講座の大須賀直人教授が会長を務めている。会員発表では、本学小児歯科学講座の中村浩志准教授が「小児用マウスガードの研究開発 ―モデル構成と緩衝材の開発―」と題し、口腔外傷の予防を目的としたマウスガードについて開発成果を発表。森山敬太講師は「悪性腫瘍の既往がある患児への歯科的対応 その1例」と題して、T細胞リンパ芽球性リンパ腫既往がある重度齲蝕症患児を通して、患児の生活環境を考慮した口腔内管理方法や歯科治療について発表を行った。第102回日本細菌学会関東支部総会を本学で開催
開会の挨拶をする吉田教授
10月3日(木)、4日(金)の両日、本学口腔細菌学講座の吉田明弘教授を総会長として、第102回日本細菌学会関東支部総会が本館7階講堂において開催された。長野県での関東支部総会は1986(昭和61)年の第56回大会以来33年ぶりで、本学での開催は今回が初めて。若手研究者を中心とした28題の一般演題のほか、シンポジウム、特別講演、ランチョンセミナーなど充実した内容のプログラムが繰り広げられた。川原一郎教授の研究成果を特許登録
川原一郎教授(病院初診室)は信州大学医学部附属病院脳神経科の伊東清志講師、高松帝酸株式会社技術本部らと、骨内インプラント材料の開発における材料表面処理に関する応用技術について共同研究を進め、「樹脂インプラント材料およびその製造方法」として学校法人松本歯科大学と国立大学法人信州大学とで特許出願し、7月に特許登録された。(特許第6558753号)
松本歯学45巻1号(2019.6)を公開
松本歯学45巻1号(2019.6)を松本歯科大学リポジトリにて公開した。
「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」で出分助教の研究が選出
研究演題が選出された出分助教
日本歯科医学会が主催する第35回「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」が8月28日(水)、東京都の歯科医師会館において開催された。全国の歯科系大学から多くの研究演題の応募があり、選考の結果、本学口腔細菌学講座の出分菜々衣助教の演題が採択された8演題のひとつに選出された。出分助教は「総頸動脈分岐部石灰化の有無と歯周病による歯槽骨吸収との関連についての臨床的研究 ―医科歯科連携における画像診断利用の有用性について―」と題して口頭およびポスター発表を行った。第25回SCRP日本代表選抜大会で第6学年生が英語で研究発表
英語でポスター発表した清水さん(左)と大谷さん
第25回スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム(SCRP)日本代表選抜大会が8月22日(木)から23日(金)の2日間、東京都歯科医師会館で開催された。本大会は全国の歯科学生による研究の実績を英語で発表する大会で、今年度は、第6学年の清水まやさんと大谷有希さんが「なぜ乳腺腫瘍に類似する癌が唾液腺に発症するのか?」をテーマにポスター発表を行った。第38回日本歯科医学教育学会で第5学年・吉田拓真君が日本歯科学生連盟の活動を発表
堂々とポスター発表を行った吉田君
7月19日(金)・20日(土)の2日間、福岡市のパピヨン24において第38回日本歯科医学教育学会総会および学術大会が開催され、歯学部第5学年の吉田拓真君が「日本歯科学生連盟第1回本大会の開催経験 ―全国の歯科学生との交流を目指して―」と題したポスター発表を行った。発表内容は、昨年発足した日本歯科学生連盟の今までの活動をまとめたものである。海外では、以前より世界各国の歯学部学生団体の活動が活発に行われている。日本においても歯学部学生間の交流と自らのスキルアップを目的として、全国の歯科大学、歯学部学生の有志が声を上げ、日本歯科学生連盟(Japan Dental Students Association =JDSA)の発足に至った。JDSAの第1回大会は、昨年12月に松本歯科大学で開催され、総会や教育セミナー、ワークショップ、懇親会等が行われた。
木曜夕方の開催で演題、参加者数が増加 -第88回松本歯科大学学会(総会)-
表彰状を持つ三浦君(右)と山田研究科長
7月4日(木)、本館601教室にて第88回松本歯科大学学会(総会)を開催した。今回から開催日時を例会同様に木曜日の夕方としたところ、昨年までと比べて演題や参加者数が増加した。特別講演では、講師として大阪大学口腔生理学教室の加藤隆史教授をお招きし、「睡眠時ブラキシズムの謎を解くために」と題する講演が行われた。本学総合歯科医学研究所在籍時の研究から大阪大学に移籍後の現在に至るまで、多くの研究成果が報告された。今回の優秀発表賞には、三浦君が発表した演題「溶血性細菌Gemellaの特性と歯周疾患との関連性」が選ばれ、山田一尋大学院研究科長から表彰状と金一封が授与された。
歯科補綴学講座の黒岩昭弘教授が日本顎咬合学会の理事長に就任
理事長就任の挨拶をする黒岩教授
6月22日(土)・23日(日)の両日、第37回日本顎咬合学会学術大会が東京国際フォーラムで開催され、定期総会において歯科補綴学講座の黒岩昭弘教授が日本顎咬合学会新理事長に選出された。同学会は故・保母須弥也先生によって、咬み合わせの科学を基盤に顎口腔系の臨床を追究するために設立され、会員数は現在8千人以上。来る令和3年には設立40年を迎える。理事長就任にあたって黒岩教授は「人生100年時代 ―臨床力を磨く」をテーマに掲げ、次のように抱負を語った。「人々が生まれ持った顎口腔系の機能を使って咀嚼し、語らい、笑うことを支えるのが真の顎咬合学であると考えています。咬合を中心としたさまざまな分野(補綴学・歯内療法学・歯周病学・矯正学・口腔外科学・小児歯科学・内科学・介護学・人間学等々)の知識や技術を集結させ、咬合のエキスパートとして患者さんに良好な結果をもたらす臨床力を構築していただきたいと思います」。
第30回日本老年歯科医学会シンポジウムで吉成伸夫教授が日本歯周病学会代表として講演
シンポジウムで講演した吉成教授
6月6日(木)から8日(土)にかけて、第30回日本老年歯科医学会が仙台国際センターで開催され、歯科保存学講座の吉成伸夫教授が日本歯周病学会代表として「介護予防としての高齢者への歯周治療の必要性と口腔健康管理の中での位置づけ」と題して講演を行った。吉成教授は、高齢者で問題となる高度に進行した歯周疾患は、幼児期から成人期におけるしっかりとした歯周治療により、生活習慣病の発症・悪化が抑制され、高齢期での歯周病の予防あるいは発症を遅延でき、要支援、要介護予防ができる可能性があるため、今後はライフコースアプローチの観点から歯周治療に取り組むべきであることを解説した。第104回アメリカ歯周病学会共催日本臨床歯周病学会・日本歯周病学会で尾﨑友輝助教がポスター優秀賞を受賞
村上伸也日本歯周病学会会長(右端)と尾﨑助教(左端)
歯科保存学講座の尾﨑友輝助教が、昨年10月にカナダ・バンクーバーにおいて開催された第104回アメリカ歯周病学会共催日本臨床歯周病学会・日本歯周病学会2018年大会で「Treatment of OPG-deficient mice with WP9QY recovers alveolar bone loss by suppressing osteoclastogenesis and enhancing osteoblastogenesis.」をポスター発表し、選考の結果、JSP/JACPポスター賞General(Basic research)部門優秀賞を受賞した。5月24日(金)・25日(土)に開催された第62回春季日本歯周病学会学術大会で授賞式が行われ、尾﨑助教は、「名誉ある賞を受賞できたことをとても光栄に思います。今回受賞することができたのは、総合歯科医学研究所の小出雅則講師をはじめ、指導してくださった先生方のご協力あってのものと切に思います。今回の受賞を励みに、松本歯科大学の発展に貢献できるよう、慢心せずさらなる研究に尽力したいと思います」と抱負を述べた。第1回信州骨代謝多職種セミナー開催
講演を熱心に聴講する参加者
新緑が美しい5月17日(金)、第1回信州骨代謝多職種セミナーが信州大学医学部において開催された。本セミナーは、17年間開催されてきた松本ボーンフォーラムの後継として設立された。白木正孝先生(成人病診療研究所所長)と、本学口腔生化学講座の宇田川信之教授が代表世話人となり、本学からは小澤英浩名誉教授、田口 明教授、小林泰浩教授らが世話人として、運営・開催されることとなった。今回は、特別講演と招待講演の合計4演題が企画され、80人以上の研究者や医療従事者および学部・大学院の学生などが参加した。
県内の眼科医をはじめコメディカルスタッフが参加し眼科セミナーを開催
講演する相馬教授
5月11日(土)、松本市のアルピコプラザホテルにおいて第5回松本歯科大学眼科セミナーが開催された。本学眼科学の太田浩一教授が座長を務め、特別講演Ⅰでは自らが「OCT(光干渉断層計)・OCTA(光干渉断層血管造影)と眼底自発蛍光のよみかた(基礎編)」と題して、講演を行った。講演会には眼科医だけでなく、視能訓練士や看護師などコメディカルスタッフの参加もあった。特別講演Ⅱでは、本学耳鼻咽喉科学の相馬啓子教授が「松本歯科大学病院における涙道治療」と題して講演。当院にて涙道治療を開始した経緯や、現在涙道外来において行われている検査や治療について紹介した。アジア環太平洋骨粗鬆症コンソーシアム会議に田口 明教授が参加
会議に出席した各国の代表ら(2列目左端が田口教授)
2019年から22年(第Ⅰ期)および25年(第Ⅱ期)までのアジア環太平洋地区の骨粗鬆症の予防と治療に関する統一ガイダンスの策定を目的とした、アジア環太平洋骨粗鬆症コンソーシアム会議(Asian Pacific Consortium on Osteoporosis:APCO)が5月4日(土)、Dr.Paul Mitchell(ニュージーランド)およびDr.Manju Chandran(シンガポール)を議長として、シンガポールのJW Marriott Hotelにおいて開催された。参加国は15カ国で各国の代表が会議に招かれた。本学歯科放射線学講座の田口 明教授は15年からアジア骨粗鬆症学会連盟の日本代表理事(20年に退任)であったことから、APCO本部から正式な招待を受けて参加した。策定されたガイダンスは、骨粗鬆症専門誌Osteoporosis and SarcopeniaとOsteoporosis Internationalに19年度中に掲載される予定。また、本会議の概要は国際骨粗鬆症財団のウェブサイトに5月16日に掲載された。
第30回日本医学会総会で内科学・川 茂幸特任教授が講演
川特任教授
4月28日(日)、名古屋国際会議場を主に開催された「第30回日本医学会総会」において、本学の川 茂幸教授(内科学特任)が「IgG4関連疾患の診断と治療:アップデート」と題して講演した。IgG4関連疾患とは、自己免疫性膵炎やミクリッツ病などのIgG4が関連する全身性の疾患で、川教授によって、2001年の「The New England Journal of Medicine」に発表された。川教授はIgG4関連疾患の診断、治療について最新の知見を講演した。歯学部学生が日本小児歯科学会学生優秀賞を受賞
受賞した渡邊君(左)と小児歯科学・大須賀直人教授
公益社団法人・小児歯科学会では小児歯科学においてその学業、臨床成績が優秀で、小児歯科学へ高い意気込みを持った学部学生対象者に対し、「日本小児歯科学会学部学生優秀賞」を新設している。今年度は本学から、第6学年の渡邊佑平君が日本小児歯科学会学生優秀賞として承認された。総合歯科医学研究所開設30年記念学術講演会・祝賀会を開催
歯科医学(歯科医療)の歴史と将来展望について講演する須田先生
松本歯科大学総合歯科医学研究所は、今年で開設30年を迎え、それを記念して学術講演会が3月10日(日)、本館7階講堂で開催された。全国から硬組織研究に携わる関係者約150人が参集し、本研究所が硬組織研究のフロントランナーとしての役割を果たしてきたその業績を称えるとともに、研究を牽引した高橋直之研究所長に対して、惜しみない拍手が贈られた。研究所開設30年記念学術講演会は、小澤英浩名誉教授(初代総合歯科医学研究所長)から開会の言葉が述べられ、以下4つの講演が行われた。
「骨を研究すること」
埼玉医科大学ゲノム医学研究センター・片桐岳信教授
「関節リウマチにおける骨破壊メカニズムとRANKLを標的にした治療戦略」
東京大学医学部整形外科学講座・田中 栄教授
「医歯二元論から出発した歯科医学(歯科医療)の歴史と将来展望」
日本学士院会員・須田立雄先生
「破骨細胞生物学の歴史 ―RANKL発見までを振り返る―」
本学総合歯科医学研究所長・高橋直之教授
講演後は、本学学生ラウンジに参加者を迎え、祝賀会が開催された。成人病診療研究所長の白木正孝先生および東京大学医学部免疫学講座の高柳 広教授から祝辞をいただいた。
澁谷 徹教授を大会長に第23回口腔顔面神経機能学会総会・学術大会を本学で開催
特別講演の金銅教授(左)に感謝状を贈る澁谷大会長
第23回口腔顔面神経機能学会総会・学術大会は、歯科麻酔学講座・澁谷 徹教授が大会長を務め、同講座の谷山貴一講師が準備委員長となって3月9日(土)・10日(日)の両日、本学図書会館を会場に開催された。特別講演では、本学口腔解剖学講座の金銅英二教授が「顎顔面領域における神経障害性疼痛の分子基盤」と題して講演し、神経障害性疼痛モデル動物やヒトを用いた研究結果を発表した。10日には、「インプラント治療、下顎智歯抜去の神経障害を防ぐために」をテーマにスキルアップセミナーも実施され、本学病院特別専門口腔診療部門の八上公利教授が口腔インプラント手術による神経障害の原因と対策について、口腔顎顔面外科学講座の芳澤享子教授が下顎智歯抜歯後の知覚異常リスクをパノラマX線写真で予測することの重要性について、それぞれ解説した。
松本歯学44巻2号(2018.12)を公開
松本歯学44巻2号(2018.12)を松本歯科大学リポジトリにて公開した。