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研究成果(2015)

第81回松本歯科大学学会(例会)を開催

講演する丹羽先生

12月5日(土)、第81回松本歯科大学学会(例会)が開催された。特別講演には大阪大学大学院歯学研究科高次脳口腔機能学講座の丹羽 均教授をお招きし、「要介護高齢者の歯科治療-歯科麻酔医の役割」と題して講演いただいた。一般演題では歯科矯正学講座の荒井 敦助教、歯科放射線学講座の山田真一郎助教、歯科麻酔学講座の湯川譲治助手がそれぞれ発表した。なお、来年度からは最優秀発表者に贈られる学会賞を設ける予定。

大学院生の論文写真が医学雑誌の表紙に採用

医学雑誌を持つ高峰院生(左)と川上教授

大学院第4学年の高峰圭介院生(主指導教員:川上敏行教授)が共同研究の筆頭著者として投稿した論文「Notch as a Possible Cell Differentiation Factor in Pleomorphic Adenomas」が、医学雑誌『International Journal of Medical Sciences』(2015年12巻10号p.759-763)に掲載され、その結果を示す重要な画像が同誌掲載号の表紙写真として採用された。医学雑誌の表紙を飾るという名誉に高峰院生は「主として指導していただいた川上教授はもちろん、支えてくれた共同研究者の諸先生方に深く感謝いたします」と語った。

第32回日本障害者歯科学会学術大会で磯野員達助手が最優秀研究賞を受賞

受賞した磯野助手(左から2人目)

11月6日(金)から8日(日)にかけて、名古屋国際会議場において第32回日本障害者歯科学会学術大会が開催された。多くの研究成果が発表され注目されるなか障害者歯科学講座の磯野員達助手が最優秀研究賞に選ばれた。当講座からは昨年の三井達久助手に続き2年連続しての受賞となった。磯野助手の発表演題は「笑気吸入鎮静による疼痛時昇圧応答の抑制は心拍出量よりも末梢血管調節に依存する」。

米国骨代謝学会(ASBMR2015)で平賀 徹准教授、上原俊介講師が口演

上原講師(中央)

10月9日(金)から4日間にわたり、米国ワシントン州シアトルにおいて米国骨代謝学会(ASBMR2015)が開催された。毎年1500を超える発表演題が集まるなか約200人の査読者により上位140演題(約9%)が口演に選定される。本学からは口腔解剖学第2講座の平賀 徹准教授と口腔生化学講座の上原俊介講師が栄えある口演演題に選定され口頭発表を行った。さらに上原講師は優秀な演題であるプレナリー口演30演題(約2%)に選定された。

本学主催で日本補綴歯科学会東海支部学術大会を開催

座長の倉澤大会長(右)と講演する小笠原教授

日本補綴歯科学会東海支部学術大会が10月10日(土)・11日(日)の両日、本学歯科補綴学講座主催により松本市中央公民館(Mウイング)にて開催された。
10日(土)の市民フォーラムでは、「お口から始める健康長寿」をテーマに、大会長である歯科補綴学講座の倉澤郁文教授が「歯福・口福がもたらす健康寿命」と題し、健康寿命を延ばすために必要な栄養摂取と補綴治療について講演した。また、障害者歯科学講座の小笠原 正教授は「“口から食べる”を維持する」と題し、口から食べることの重要性を解説し、嚥下機能維持についてVE(嚥下内視鏡)を用いた動画により、具体的に″そば”が嚥下される様子を示して注目を集めた。開催地である松本市は「健康寿命延伸都市」宣言を行っており、経口摂取と健康寿命との関係について一般市民に理解を深めてもらう絶好の機会となった。

日本咀嚼学会第26回学術大会で大学院生が優秀ポスター賞を受賞

水口理事長(右)に祝福される祁院生

9月26日(土)、鶴見大学会館において日本咀嚼学会第26回学術大会が開催された。大学院第4学年の祁 君容院生は同学会における昨年度の学術大会で「外耳道内圧の変化と下顎運動の関係」と題してポスター発表し、優秀ポスター賞を受賞。今年度の総会において日本咀嚼学会の水口俊介理事長より表彰状が授与された。祁院生は「昨年の受賞がきっかけとなり、より研究を進め、今年も研究発表することができました。受賞は指導していただいた先生方のおかげです。優れた先生方のもとで研究させていただく自分は大変幸せです」と受賞の喜びを語った。

松本歯学41巻1号(2015.6)公開

松本歯学41巻1号(2015.6)を松本歯科大学リポジトリにて公開した。

第57回歯科基礎医学会学術大会で歯学部学生がポスター発表

研究成果を発表した高濱君

9月11日(金)から3日間にわたり、新潟コンベンションセンターにおいて第57回歯科基礎医学会学術大会が開催された。学部学生が発表するセッションでは、第3学年の髙濱 暁君が「Immunohistochemical localization of RELM-/Fizz2 during tooth development(歯胚発生過程におけるRELM-/FIZZ2局在)」についてポスター発表を行った。髙濱君は「講義や実習で学んだ知識をより深く考えることができ、研究成果に注目してもらえたことは良い経験になりました」と感想を語った。

本学主管で日本歯周病学会を開催

総会で挨拶をする吉成大会長

第58回秋季日本歯周病学会学術大会・総会は、本学歯科保存学講座・吉成伸夫教授が大会長を務め、同講座の主管により、9月11日(金)から13日(日)の会期で静岡県のアクトシティ浜松において開催された。大会テーマを「健康長寿延伸のための歯周病治療(高齢歯周病学の確立に向けて)」と題し、骨粗鬆症と糖尿病についてのシンポジウムや特別講演、高齢歯周病学確立に向けての討論などが活発に行われ、大盛況の学術大会となった。
オープニングのシンポジウムⅠでは、本学の口腔生化学講座・宇田川信之教授と歯科放射線学講座・田口 明教授が歯周病と骨粗鬆症についての最先端の知見を基礎と臨床の両面から報告し、朝早くにもかかわらず非常に多くの会員が熱心に聞き入っていた。

第57回歯科基礎医学会学術大会日韓シンポジウムで小林泰浩教授が講演

小林教授(左から4人目)と宇田川信之教授(右から2人目)

9月11日(金)から3日間にわたり、新潟コンベンションセンターにおいて第57回歯科基礎医学会学術大会が開催された。今回はじめて、歯科基礎医学会(JSOB)と韓国の歯科基礎医学会に相当するKorean Basic Dental Science Society Association(KBDSSA)との合同シンポジウムが企画され、総合歯科医学研究所の小林泰浩教授が「各種Wntシグナルの破骨細胞分化における役割」についてシンポジストとして講演を行った。2017年には本学が担当する第59回歯科基礎医学会学術大会において再び日韓合同シンポジウムが開催される予定。

第24回硬組織再生生物学会学術大会・総会で大学院生が優秀発表賞を受賞

指導教員の川上敏行教授(左)と大浦大会長(右)に祝福される髙谷助手

8月22日(土)、大阪歯科大学100周年記念館において第24回硬組織再生生物学会学術大会・総会が開催された。本学病院口腔診療部助手で大学院第4学年の髙谷達夫院生は「実験的咬合性外傷における歯周組織変化」と題して発表を行い、優秀発表賞(ポスター)を受賞した。同賞は学術大会で発表された研究内容の中から、とくに優れた発表に与えられるもので、大浦 清大会長(大阪歯科大学薬理学講座教授)より表彰状が授与された。
また、髙谷院生が筆頭著者として投稿した同研究の論文「Cytological Kinetics of Periodontal Ligament in an Experimental Occlusal Trauma Model」は、『International Journal of Medical Sciences』(2015; 12(7): 554-551. Doi:0.7150/ijms.12217)に掲載され、その論文中の図版が掲載号の表紙に採用された。同誌は基礎医学分野の研究をカバーしているIvyspring International Publisherから出版されている医学専門誌(IF:2.003)で、掲載論文はPubMED Central.でアーカイブされている。

第21回SCRP日本代表選抜大会で歯学部学生が発表

見学者に研究内容を説明する日置君

全国歯科大学・歯学部の学生代表が研究成果を英語で発表し、その成果とプレゼンテーション能力を競う日本歯科医師会/デンツプライ スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム(SCRP)日本代表選抜大会が8月21日(金)、東京の日本歯科医師会館で開催された。本学からは第5学年の日置崇史君が出場して「Does Conscious Effort to Increase Mastication Count Alter the Food Selection of Individuals?(咀嚼回数を意識すると食べ物の選択は変わるか?)」と題し、咀嚼回数と食品の選択および栄養素の関係を考察する内容の発表を行った。

2014年度学位論文公開

2014年度松本歯科大学大学院歯学独立研究科博士学位論文(15件)を松本歯科大学リポジトリにて公開した。

金峯山牛伏寺骨堂跡の発掘調査で出土した歯を返還

埋葬後に合掌する学生たち

2012年に松本市内田の金峯山牛伏寺骨堂跡の発掘調査が行われ、大量のヒトの歯が出土した。寺側から本学に出土歯についての調査依頼があり、口腔解剖学第1講座の指導により学生有志が研究調査を行ってきたが、その出土歯が牛伏寺に返還され、7月24日(金)に納骨の法要が営まれた。
法要には同講座の金銅英二教授と調査研究に携わった学生のうち第5学年の塚崎敬介君、木村太一君、第6学年の長田憲幸君ら4人が参加。歯は骨壷に納められ、出土した骨堂跡に再び埋葬された。大谷宥秀副住職が読経し、参列した学生らは線香を手向けて合掌した。

第33回日本骨代謝学会学術集会で高橋直之教授が尾形賞を受賞

田中良哉学会理事長から尾形賞を受ける高橋教授(左)

7月23日(木)から25日(土)にかけて、新宿・京王プラザホテルにおいて総合歯科医学研究所長の高橋直之教授が大会長を務め、口腔生化学講座の宇田川信之教授を実行委員長として第33回日本骨代謝学会学術集会が開催された。高橋教授は、本学会において、骨代謝研究の指導的役割を担ってきた研究者に贈られる日本骨代謝学会「尾形賞」を受賞した。

総合歯科医学研究所セミナー・国際シンポジウムを開催

左から栗原教授、Roodman教授、Martin教授

7月21日(火)、創立30年記念棟「常念岳」の間において“New Horizon in Bone Biology”「骨代謝研究の新地平線」と題した総合歯科医学研究所セミナー・国際シンポジウムが開催された。第33回日本骨代謝学会学術集会での招待講演のため来日されたT. J. Martin教授(メルボルン大学)、G. D. Roodman教授と栗原徳善教授(共にインディアナ大学)を迎え、活発な討議が行われた。

第80回松本歯科大学学会(総会)を開催

質疑に答える嶋田勝光大学院生

7月11日(土)、第80回松本歯科大学学会(総会)が開催された。特別講演には日本歯科大学東京短期大学の小口晴久学長をお招きし、「歯科医療を取り巻く現状と将来展望―歯科医学教育のなお一層の発展を願って」と題して講演いただいた。一般演題は、教育の検討、臨床検討、基礎研究の3分野で構成され活発な討議が行われた。

第15回日本外傷歯学会で岡藤範正教授が2015年度優秀発表賞を受賞

古森選考委員長から祝福される岡藤教授(左)

7月11日(土)、北九州国際会議場において第15回日本外傷歯学会創立15周年記念大会が開催され、歯学部の岡藤範正教授が2015年度優秀発表賞を受賞した。同賞は日本外傷歯学会で学会発表を行い、同学会雑誌に論文掲載された学問および技術の発展・充実に寄与する優れた発表に与えられる。総会の席上で古森孝英選考委員長(同学会副理事長)より発表され、岡藤教授に記念プラークが授与された。
岡藤教授は学会発表の後、同学会雑誌に「実験的外傷ストレスを負荷した歯周組織変化 ―歯科矯正学的視点からの検討」(7巻1号、2011年)、「外傷ストレスに対する歯周組織に関する実験的歯間分離モデルによる検討」(10巻1号、2014年)と題し原著論文を発表し、その論文が独創性に富む優秀な研究として認定され、その功績を讃えられ今回の受賞となった。

第1回松本歯科大学眼科セミナーを開催

熱気に満ちたセミナー

7月4日(土)、創立30年記念棟「常念岳」の間において第1回松本歯科大学眼科セミナーが第322・323回大学院セミナーを兼ねて開催された。セミナーでは京都大学医学研究科ゲノム医学センター・疾患疫学ゲノム疫学解析分野の後藤謙元准教授による「加齢黄斑変性の成因にまつわる最新情報」、神戸市立医療センター中央病院眼科統括部長・先端医療センター眼科統括部長の栗本康夫先生による「iPS細胞を用いた網膜の再生医療」と題した講演が行われた。また、本学からは眼科学の太田浩一教授が「松本歯科大学病院における黄斑治療の現状」について報告した。

第1回日本骨免疫学会で溝口利英講師が最優秀演題賞を受賞

受賞した溝口講師(左)と高柳大会長

6月30日(火)から3日間、沖縄県宮古島のホテルブリーズベイマリーナにおいて第1回骨免疫学会が開催された。本学会理事長である高柳 広教授(東京大学大学院医学系研究科免疫学)を大会長として開催され、100人以上の参加者が最新の研究成果について熱く討論した。本学会は、ギリシャで各年開催されているオステオイムノロジー会議の日本版として、昨年日本骨免疫会議として発足したが、本年日本骨免疫学会として発展設立され100人以上の参加者が最新の研究成果について討論した。多数の演題発表があるなか、総合歯科医学研究所の溝口利英講師が栄えある最優秀演題賞を受賞した。

科学研究費補助金配分額が3年連続1億円を突破

科研費の推移(2012年~2015年)

2015年度科学研究費補助金(科研費)の交付内定が発表され、本学へは直接経費と間接経費あわせて1億1500万円を超える交付となった。採択件数も53件と昨年より10件以上増加した。今回、口腔細菌学講座の吉田明弘教授による「モロッコ王国における侵襲性歯周炎の発症を制御する因子の細菌・免疫学的解析」が基盤研究B(海外学術調査)として新規に採択された。また、総合歯科医学研究所長の高橋直之教授の大型プロジェクトである基盤研究S「骨代謝を制御するWntシグナルネットワークの解明」も継続採択されている。

第14回松本ボーンフォーラムを開催

溝口利英講師の講演で活発な討論

5月15日(金)と16日(土)の両日、信州大学医学部附属病院において第14回松本ボーンフォーラムが開催された。本研究会は、松本歯科大学、信州大学および成人病診療研究所(安曇野市)の3医療機関からの世話人により運営・開催されている。硬組織研究の拠点として特別講演、一般講演合計10演題が企画され、80人以上の研究者や医療従事者、学部・大学院の学生などが参加し討論が行われた。