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歯科放射線学講座

ご挨拶

主任教授 田口 明

歯科では主には歯とその周囲の骨(歯槽骨)の治療、あるいは近年では歯科インプラント治療を行うために、エックス線写真による診断は必須のものとなっています。更に大学病院などの医療機関では、顎の関節や口腔・顎顔面領域の腫瘍等の治療も行うために、コンピュータ断層撮影法(CT)や磁気共鳴撮像法(MRI)、超音波検査等の高度な画像診断検査が導入されるようになりました。松本歯科大学歯科放射線学講座では歯科放射線専門医(厚生労働省認可)および歯科放射線認定医がこれらの画像診断を日常の業務として行っています。現在口腔・顎顔面領域の病気では陽電子放射断層撮像法(PET)も用いられるようになりましたが、歯科放射線専門医はその適応や診断についても関与しています。一方で最近は放射線被曝が問題となっていますが、当講座では診断に最適となるような可能な限りの低被曝により診断を適切に行うようにしています。また被曝に関する知識を十分に持っているために、被曝に対して不安に思う患者への説明も十分に行える体制にしております。

研究概要

過去5年における研究テーマ

1. 歯科用X線写真を用いた骨粗鬆症自動スクリーニングシステムの開発
2. 歯科用X線写真による動脈硬化早期診断システムの構築
3. 顎骨の三次元的骨梁構造に及ぼす遺伝の影響に関する研究
4. 超音波による新規顎骨骨質評価システムの開発
5. 骨粗鬆症と梗塞性心臓血管病変との関連に関する研究
6. 歯科医院における骨粗鬆症スクリーニングのための国際統一基準の確立
7. 骨粗鬆症スクリーニング遠隔教育システムの構築
8. コーンビームCTにおける物理特性の研究
9. MRIを用いた新規画像診断システムの開発
10. 顎骨壊死に関する国際共同研究

沿革

1972年
松本歯科大学創設と同時に開講。
初代教授に加藤倉三教授(病院長兼任)が就任。

1986年
加藤倉三教授が学長専任となったため退任。
二代目教授に丸山 清教授が就任。

1993年
丸山 清教授が退任、客員教授に就任。

1995年
三代目教授に和田卓郎教授が就任。

1997年
和田卓郎教授が学長専任となったため退任。

1999年
四代目教授に塩島 勝教授が就任。

2008年
塩島 勝教授が退任、特任教授に就任。
五代目教授に田口 明教授が就任。

2017年
内田啓一教授が就任。

2018年
内田啓一教授が教授(病院連携型口腔診療部門)専任となったため退任。
現在に至る。

スタッフ紹介

教 授:田口 明
(日本歯科放射線学会常任理事・専門医・指導医、日本骨粗鬆症学会評議員、日本骨代謝学会評議員、日本歯周病学会評議員、日本画像医学会評議員、外国医師修練指導歯科医、歯科研修指導医、、死亡時画像診断研修修了医、PGC of Clinical Dental Research Methods (Univ. of Washington)、PGC of Evidence-Based Diagnostics (Oxford Univ.)、Honorary Professor of the University of Hong Kong)

准教授:杉野 紀幸
(日本歯科放射線学会専門医)

講 師:黒岩 博子
(日本歯科放射線学会専門医、日本顎咬合学会咬み合わせ認定医)

助 教:長内 秀
(日本歯科放射線学会認定医)

助 教:山田 真一郎
(日本歯科放射線学会専門医)

助 教:森 こず恵
(日本口腔診断学会認定医、日本口腔インプラント学会専修医)