学長の言葉
松本歯科大学は、長野県・信州松本平に位置(標高707m)する大学です。本学の美しいキャンパスは、我々に人間としての優しさを与えてくれ、地域の人びとの憩いの場ともなっています。
創立者 故矢ヶ﨑 康博士の作詞による校歌「あゝ渺々の蒼穹に」は「建学の理念」が具体的に詠われています。この校歌は、「理性の不滅のタイマツを点しつつ、世界観の確立と社会の無限の法則性を追求」する使命を我々に強く銘肝させています。
メタボリックシンドロームを惹起する各種の生活習慣病が問題となっています。生活習慣の乱れがドミノ倒しのように次々と様々な疾患(糖尿病・心臓血管疾患・慢性腎臓病・アルツハイマー病など)を発症させ、最後は誤嚥性肺炎を惹起し生命を奪う状態をメタボリックドミノと提唱されています。歯科治療・口腔ケアは、これらのメタボリックドミノを上流で食い止めることができる唯一のポイントであることが証明されています。
歯科医師・歯科医療の社会的価値は高まっています。今後さらに、口腔管理の重要性がクローズアップされてくるでしょう。厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師統計」によると、2022年、日本の歯科医師数が初めて減少しました。全国の歯科診療所数は、2016年をピークに減少の一途です。今後、要介護高齢者への訪問診療体制の強化、市役所・保健所や総合病院への歯科医師および歯科衛生士の配置は喫緊の最重要課題です。
以上のように、日本の未来を左右する歯科医師という尊い職を目指す若者を育てるため松本歯科大学は存在します。
是非、一緒に新たな「挑戦」をはじめましょう!