生体材料学ユニット

天然素材は化学的な合成素材とは異なり、生体為害性、抗原抗体反応に対する問題が少ないため、生体材料開発にとって極めて有利である。また、天然素材は生体内で吸収され骨組織に置換される特性を有する。

本研究ユニットでは、天然素材を中心とした骨補填材の開発を行ってきた実績を基に、以下の4つの課題の研究を通して、優れた生体適合性を示すバイオマテリアルの開発と臨床応用、特に魚類と甲殻類から生体内で吸収され骨と置換される骨補填材の開発と臨床応用を目指す。

1. 魚類から調製したコラーゲン分画の生化学的解析と骨補填材の開発
2. 甲殻類から抽出されるキチン・キトサン分画の生化学的解析と生体材料開発
3. キチン・キトサンゾルを用いた自己硬化型の骨補填材の開発
4. 天然素材から調製した骨補填材の臨床応用に関する組織細胞生物学的研究