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会頭・会長メッセージ

 ホームページ開設にあたり  (2004年5月)

 今からおよそ19年前自動車電話がNTTから発売されました。
それが今では手のひらサイズにまで小さくなり、カメラもつきました。テレビも、ラジオまでも装備されているものまであります。

 大学が歯科用コンピュータの開発に乗り出したのが1986年。将来は歯科のセブンイレブンを目指し、X線画像診断も送受信できるように卒業生にとっても有効な機器を合い言葉に、画面に触ればカルテに書き込めるタッチ君の名称を付け発売をしましたが、なんと言ってもマーチャントでない教職員たちでしたから爆発的に売れたわけではありません。
 
 その間、PC98,Windows95,2000,そしてXP、Vistaと世間はものすごい勢いでコンピュータが普及し、今では病院の先生達までも「患者さんと向き合うよりむしろコンピュータの画面とにらめっこの時間の方が長くなった。」と、笑えぬ話まで出てきています。

 授業にも取り入れられ、若者はほとんどブラインドタッチでキーを叩きます。年賀状も郵便よりもむしろコンピュータから送信した方がリアルタイムに安くなるなどのことから彼らはいち早く郵便と別れました。

 こんな便利なコンピュータもこの頃では大きな問題を抱えるようになってきました。薬にも作用と副作用があるようにコンピュータの使い方次第で人間は大事なものを失いつつあります。顔と顔を付き合わせるコミュニケーションの欠落、誹謗中傷は朝飯前。まさに阿修羅のごとき人間が自由にコンピュータを闊歩させている現実、沢山のHPが立ち上がったと思う間もなく閉鎖されている現況。そのような中での開設です。消えゆく運命のHPにならないように校友会のHP を、親しみの持てる、優しいホームページに育てていくことが校友会員一人一人の使命だと思います。末永く皆さんの心の灯として暖かく燃え続けられますように祈念しHP発足のメッセージと致します。