歯科医科連携診療部のご案内
松本歯科大学病院では医科を併設することにより、歯科と医科との連携診療を可能とし、より高度な口腔医療を担います。歯科医科連携診療部は、健診センター、健康づくりセンター、摂食嚥下機能リハビリテーションセンター、細胞・再生医療センターで構成されています。
健診センター
松本歯科大学病院は、法定健診・人間ドックはもちろん、全国健康保険協会(協会けんぽ)生活習慣病予防健診実施認定を受け、多様な検査・健診が可能になりました。快適な健康診断の実施体制を整え、疾病・生活習慣病予防を推進するとともに、健康づくりの実践をサポートします。2009年に開設された「医科・歯科総合ドック」では一般的なドックの内容に加え、当院の特色として歯科検診が標準で付いております。口腔内診査とパノラマX線撮影を行い、治療の必要性の有無を診ます。歯科と医科が連携して全身の「健康ドック」を展開します。ぜひご利用ください。
TEL:0263-51-2365
健康づくりセンター
健康づくりセンターは地域の皆さま方の予防医療の貢献を目指して、健康増進・疾病予防を目的に2008年7月に開設されました。運動不足、ストレス、偏食、喫煙…。普段の生活習慣が高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満などの生活習慣病の発症や進行に深く関わってきます。生活習慣病の予防改善はもちろん介護予防など、目的や健康状態、体力に合わせて最適なトレーニング方法をご提案し、随時専門スタッフがアドバイスいたします。内科と併設しておりますので、ご年配の方や血圧、糖尿病などの持病がある方も安全に効果的に運動を実践していただけます。
TEL:0263-51-2304
摂食嚥下機能リハビリテーションセンター
高齢者や障がい者の方々のなかには、食べる機能の劣化から飲み込むことが難しく、食べ物の一部が気道に入ってしまい、それにより重症な誤嚥性の肺炎を引き起こすことが知られています。そのような患者さんに対応するために、食べ物がうまく飲み込めるかどうかを検査・診断し、飲み込み方のトレーニング治療や食べ物の工夫を指導するのが、2016年6月に開設された「摂食嚥下機能リハビリテーションセンター」です。摂食機能を改善することで誤嚥性肺炎発症を抑えることができ、食べる喜びを維持できればQOL(生活の質)も高められるため、センターが果たす役割は大きいと考えます。専門医や学生らの人材育成、医療・看護関係者ら多職種との連携推進にも取り組み、摂食嚥下機能障害に対する県内の中核施設を目指しています。
TEL:0263-51-2117
細胞・再生医療センター
小規模細胞調整施設
細胞・再生医療センターは、松本歯科大学病院における細胞治療、再生医療の推進を目的として、2017年9月に設立されました。施設概要:
細胞調製施設(CPC)
アイソレーターを装備し、さまざまな細胞調製に対応。
小規模細胞調製施設
自動培養装置と簡易型クリーンブースを用いた小規模な細胞調製施設。自動培養装置を用いた細胞調製、多血小板血漿(PRP)、多血小板フィブリン(PRF)の調製に対応(写真)。
現在行っている細胞・再生医療:
「多血小板血漿(PRP)および多血小板フィブリン(PRF)を用いた骨再生治療」
インプラント治療等で骨再生を行う患者さんを対象として、ご自身の血液からPRPやPRFと呼ばれる成分を調製して投与することで、創の治癒と骨再生を促進します。骨萎縮の程度が大きい患者さんに行われる治療法です(第三種再生医療等技術)。
「自己骨髄間質細胞を用いた歯槽骨再生療法」
インプラント治療のために多くの骨再生が必要な患者さんを対象として、ご自身の骨髄から細胞を採取し、培養して骨再生を行う新しい治療法です。現在は臨床研究として実施中です(第二種再生医療等技術)。