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第122回日本解剖学会総会・全国学術集会で学生が研究発表

3月28日(火)から30日(木)にわたり、第122回日本解剖学会総会・全国学術集会が長崎県長崎市の長崎大学坂本キャンパスにて開催された。第1日目は各分野(組織細胞:計20題、神経:計9題、肉眼:計18題)に分かれて学生セッションが行なわれた。肉眼分野では、医科系大学から15題、歯科系大学から3題の発表があり、本学からは第4学年の吉田美加さんが「内腸骨静脈が腸骨間静脈に注ぐ重複下大静脈の一例と新たな分類の試み」と題して口頭発表を行なった。
吉田さんの発表は惜しくも賞を逃したが、座長を務められた先生から「(重複下大静脈と奇静脈系を併せた)体幹部静脈系を詳細に剖出し、精緻な観察を行なっており、スライドを駆使した説明が丁寧で解り易かった」、「重複下大静脈と奇静脈系の発生学的、臨床的考察が的確であり、理論的分類も臨床に応用できる可能性を秘めている」と非常に高い評価を得た。

(口腔解剖学講座 准教授 田所 治)

高評価を得た吉田さんの発表