中山 貴裕 MouthとMouseとMickey Mouse
(2010.11.25) 硬組織疾患制御再建学講座・硬組織機能解析学 2年生 中山 貴裕
私は骨吸収を司る破骨細胞の研究を行っています。骨の研究は、歯周病学、口腔外科学、歯科矯正学など口腔(Mouth)に関わる分野と密接につながりがあります。とりわけ歯周病は、歯槽骨の吸収亢進により歯牙の脱落を誘発するため、その予防と歯槽骨吸収の抑制は、超高齢化社会を迎えた日本において重要です。そのようなことを背景に、私は骨代謝を学びたいと思い、硬組織疾患制御再建学講座・硬組織機能解析学ユニットの大学院生になりました。現在、骨代謝を学びながら、マウス(Mouse)を使って破骨細胞の極性化(機能発現)に関する研究を行っています。
歯科インプラントも、生体材料であるインプラントを歯槽骨に植立させるという、骨とつながりのある分野です。近年になり、あちらこちらでインプラントという言葉を耳にするようになりました。インプラントの使いまわし事件や治療に関する訴訟なども起きています。私はインプラントにも大変に興味があり、基礎から学びたいと考えていました。
インプラント研究会の勉強会
月2回の勉強会で、インプラントの基礎や関連論文を抄読しています。10月には、インプラント研究会が主催して、本学においての研究発表会も行いました。
また、この研究会が中心となり、他大学の先生をお招きしてインプラントに関する大学院セミナーも開催しました。骨代謝の知識が、インプラントを学ぶ上で重要であることを実感しています。
今後私は、現在の破骨細胞研究を発展させたインプラント研究を行いたいと希望しています。高橋先生からは、「学位論文を書いてからインプラント研究に入るように」といわれているため、現在破骨細胞の研究に努力しているところです。
ディズニーランドにて
そのようなわけで、破骨細胞の実験にマウスを使うのには、大変にショックを受けました。マウスを供養するためにも、ディズニーランドへのお参りはまだまだ続きそうです。