信州の雄大な自然はすぐれた歯科医師を育む土壌

信州の四季

信州の雄大な自然の懐に抱かれたキャンパスは、一歩足を踏み入れるだけで大地の豊かな息吹を感じとれる。キャンパスを離れても、あふれるばかりの自然ゆえに、学生たちは勉強に疲れた頭をいやし、ひとときの安息を得ることができるだろう。四季おりおりに絶妙な変化を見せる自然、落ちつきのある静かなたたずまいは、6年間を真剣な態度で勉強に取り組もうとする学生達にとって、かけがえのないものとなるはずである。また、上高地や乗鞍、美ヶ原、青木湖、諏訪湖など、わが国を代表する景勝地にも近く、夏・冬の休暇はもとより、土・日曜・祝日などの休日を利用して、自然探訪やグループ活動、クラブ合宿、ゼミ合宿などを繰り広げる学生たちも数多い。まさに、信州ならではの自然豊かな大地は、すぐれた歯科医師をめざす若き学生たちの格好の舞台なのだ。

三つの視点から見たキャンパス周辺

信州を包む偉大な山々

雄大な北アルプス

本学が立地する塩尻市に隣接して松本市がある。松本市は、“松本平”と呼ばれるなだらかな丘陵地帯の中央に位置している。その西側には北アルプスの急峻をのぞみ、数多くのアルピ二ストたちのロマンをかき立ててきた。また、松本平をはさんで北アルプスの反対に位置する美ヶ原高原は、北、中央、南の各アルプス、秩父連峰、富士山をのぞむ360度の展望を誇っている。近年は、信州を代表する観光地としても賑わいを見せている。

時代を感じる街の象徴

左:牛伏寺 中:国宝松本城 右:旧開智小学校

松本の市内およびその周辺には、筑摩(つかま)神社や深志神社、四柱神社をはじめ、放光寺、牛伏寺(ごふくじ)など、由緒ある仏閣、史蹟・文化財が数多く点在している。また、古くから教育と芸術、文化の盛んなところとして知られ、文明開化以降の建築物や施設も多い。なかでも有名なのが旧開智学校で、わが国建築文化史上でも貴重な遺構として、 国の重要文化財に指定されている。このほか、今なお当時の姿をほぼ完全な形で残す数少ない城のひとつとして知られる国宝・松本城、歴史の証人として多くの資料を収集している松本市博物館など、信州文化を象徴するものは数多い。

古代ロマンが漂う街 塩尻市

左:高ボッチ高原『草競馬』 中:木曽『寝覚の床』 右:ぶどうの里、塩尻市

ブドウの産地として全国的にも有名な塩尻市に本学はあり、この地域はかつて宿場町として栄えていた。本学が所在する郷原も例外ではなく、江戸時代、多くの旅人が旅の疲れを癒していた。ここには現在も、妻入りの本棟造りが多く、家と街道の間には緑が豊かな庭があり、その美しいたたずまいは、歴史の風情を今に感じさせている。また、国史跡遺跡の一つとして名高い平出遺跡とその出土品を集めた平出博物館は塩尻駅から車で5分程の所にあり、縄文時代の土器や石器に始まり、平安時代の”緑釉水瓶”や塩尻の民俗資料なども展示されている。