2009年12月 開設
アルツハイマー型認知症は高齢者を不安に陥れる最も嫌な病気です。自分は判っていないのに家族や他人に迷惑をかけているかもしれない、その気持ちは、この病気を経験しない限り誰にも理解できません。高齢者診療科ではこの病気への予防と対処に尽力しています。物忘れ外来として開設しています。少しでもこの病気の患者さんの負担を減らすよう努力しています。
物忘れや認知症(昔は痴ほうと言われていました)は、診断と病状をしっかり把握すれば、それ以上に悪くなることはありません。時には、認知症から解放される場合もあります。
加齢(老化)に伴う、脳での様々な変化が病気の発症に関係すると考えられていますが、我が国では糖尿病やメタボリック症候群の治療によって発症が加速されている患者さんが多く見られます。加齢に伴う老化を阻止するために生じた糖尿病やメタボリック症候群(加齢適応症候群)の検査値のみの改善を目的とした治療は物忘れや認知症発症を加速します。これらの過剰な治療は物忘れだけではなく、骨粗鬆症や重大な視力障害を生じる加齢黄斑変性症、さらに、食事を受け付けなくなる歯周病や消化器機能不全など生活の質の低下につながる状態を引き起こします。
高齢者診療科では、優れた検査技師、レントゲン技師(CT、MRIなど)のほか、優秀な眼科医、歯科医などに支えられて高齢者の総合的診療を進めています。どのような状態でも気軽に相談していただけるシステムを構築しています。
不安や気兼ねする生活から解放されることを目目標に診療をしています。楽しい生活を満喫できる医療を提供いたします。
なお、高齢者診療に関する研究業績は数多く、治療法の特許も保有しています。全国から患者さんが来院しています。だれもが自由に受診できる体制を整えています。気軽に受診してください。
・ 橋爪 潔志 (高齢者診療科科長/日本老年医学会理事、日本老年医学会指導医、
日本骨粗鬆症学会評議員、日本心血管内分泌学会評議員、
日本癌学会会員、日本癌転移学会会員、日本適応医学会会員、
信州大学加齢病体制御学講座前教授、信州大学名誉教授)