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硬組織疾患制御再建学講座

本大講座は、総合歯科医学研究所の中心的研究部門であり、硬組織(骨・軟骨・歯)の形成と吸収のメカニズムについての研究を行う。本講座において最も特徴的なことは、形態学的・組織細胞学的手法と生化学・分子生物学的手法を融合させた研究チームを結成し、世界に通用する研究成果を目指していることである。
本講座は7ユニットから構成されており、硬組織疾患の発症機序の解明を目指すと共に、臨床データの分析結果と基礎実験結果を統合的に評価検討し、顎顔面口腔領域の疾患および形態・機能異常についての研究を行う。一方、生体親和性の高い天然素材を中心とした骨補填材の開発を行う。これらの研究と開発を通して、松本歯科大学独自の硬組織再生医療学を確立したい。総合歯科医学研究所(実習館)に接続する形で建築されたハイテクセンターでは、遺伝子操作動物の作製・飼室および最新鋭の電子顕微鏡室が整備され、一層のハード・ソフト面での充実が期待できる。今後の研究の大きな飛躍には、大学院学生の若い力が必要不可欠であり、その研究成果は学部学生の教育に対しても還元されると信じている。

主任教授 宇田川 信之