第2学年 (前期)
1953年、DNA の分子構造が提唱され、遺伝子を化学物質として捉えて生命現象を説明することが可能になって「分子生物学」という学問領域が誕生した。遺伝情報の流れを単純化して研究対象としたため、当初は細菌とそのウイルス(バクテリオファージ)の研究に限られていた分野を呼んでいたが、現代は細胞を研究対象とする生命科学の全てを「分子生物学」と呼んでいる。
本講義は、生化学の講義と連携しながら「生命を情報として捉える」という視点を強調し、以下の内容の講義と演習により、第一線で行われている研究の成果を共有して現代歯科基礎医学を捉えたい。
1.情報高分子である、DNA、RNA、タンパク質の化学
2.情報の伝播方式とその機構
3.疾病と情報高分子の関係
4.遺伝子組換え技術とその応用
1.市民として、さらに医師たる者として求められる、バイオテクノロジーの情報を批判・検証・選択する能力を習得するために、必要な知識を学ぶ。
2.生命は情報の集積である事を認識し、遺伝子の構造と機能及び遺伝の基本的機序を理解する。
3.生命現象を、その構成する分子の構造と機能に基づいて理解し、専門科目を学ぶ基礎を培う。物質が起こす現象を観察し(マクロに捉える)、それを分子レベルで説明する(ミクロで考える)事を訓練する。
1.細胞が化学の法則に従って生きていることを説明できる。
2.タンパク質の構造と機能の相関を説明できる。
3.遺伝子の構造とセントラルドグマを説明できる。
4.DNA 複製と修復の機序を説明できる。
5.遺伝子の発現とその調節機構を解説できる。
6.疾病、老化、寿命、遺伝子治療法を概説できる。
1.ノートの作成は配布するプリントを整理して行い、講義全体を理解しやすいようにする。
2.3、4時間ごとに行う演習において、ノートと教科書を見ながら学習内容を点検する。