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卒業後の臨床研修と進路

歯学部で6年間学んで卒業試験、歯科医師国家試験に合格後は、卒後研修として1年以上の臨床研修が義務づけられています。学生は事前に研修先を歯科医師臨床研修マッチング協議会に申請し、研修先が決定します。

卒後臨床研修

松本歯科大学病院の研修は、事前に臨床研修歯科医選抜試験が行われ、登録が行われます。本学病院では、単独型研修と協力型研修の2つの面をもつだけでなく、一般診療を幅広く履修し、さらに将来を考えるのに有効な専門診療も見学・体験でき、毎年研修スキルが向上している柔軟性のある臨床研修プログラムとなっています。

単独型と複合型、2つのプログラム

単独型臨床研修プログラム(プログラムⅠ)

松本歯科大学病院において歯科診療研修を主に総合診療科診療室にて行います。また、臨床研修期間内に矯正歯科、小児歯科、歯科放射線科、歯科麻酔科、特殊診療科(障害者歯科)などの専門診療研修を行うことにより、松本歯科大学病院独自の総合的歯科診療研修が実施できます。

複合型臨床研修プログラム(プログラムⅡ)

全国各地に所在する協力型臨床研修施設および近隣の研修協力施設の協力を得て、地域医療をはじめとして種々の研修到達分野(項目)を研修できると同時に、いわゆる第1次歯科医療である“かかりつけ”歯科医的な初期総合臨床研修が可能です。
プログラムⅡは,松本歯科大学病院において5ヶ月間の基本的・総合的歯科診療の研修を終え、一口腔単位の治療能力を身につけた後4ヶ月間、協力型臨床研修施設で研修を受けることになります。したがって一般の歯科診療所において、高頻度の治療や応急処置を中心とした総合治療の実践と矯正歯科、小児歯科等、専門領域の研修を受けられます。
いずれのプログラムにおいても保健所、社会福祉施設、養護老人施設など研修協力施設での研修が組み込まれており、地域医療、訪問診療、病棟研修、公衆衛生など歯科医師としての幅広い知識・技能を体験・習得できる特色のある臨床研修プログラムになっています。

進路

松本歯科大学は創立からすでに44年を経過し、累計で約4200名の歯科医師を世に送り出してきました。卒業生は全国各地で活躍し、地域の歯科医師会役員、あるいは地域の要職に就いて社会のリーダーとして信頼されている人が少なくありません。個人開業医をはじめ病院や診療所での勤務医、研究機関の研究員、大学教員、官公庁職員など、活躍の場は多方面に及んでいます。
また、松本歯科大学大学院歯学独立研究科は、急速に変化する社会環境に柔軟に対応できる、豊富な学際的知識と専門技術を修得した歯科医療職業人・歯科医学研究者を養成しています。

卒業後のフォローアップ

日々進化する歯科医療の最前線で活躍できるよう、大学主催の研究会や卒後研修セミナーも定期的に開催。松本歯科大学校友会組織も全国の校友会支部においても研修会や講演会などが催され、
また大学院歯学独立研究科では「社会人特別選抜」コースを設けています。