学習力向上を目指す教育システム

松本歯科大学の教育システムは、

の4つの基本パーツで構成されます。

これらは、マネジメント用語としてよく使われるPDCAサイクルの基本構造に相当し、それぞれがP(計画=Plan)、D(実行=Do)、C(評価=Check)、A(改善=Action)にあたり、学びのエンジンを組み立てています。学生はこれら4つの基本パーツを起点としてPDCAサイクルを幾度も回すことが学力向上につながります。

PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを回す

①シラバスと②授業は、教育の根幹をなすもので、歯学教育モデル・コア・カリキュラムと歯科医師国家試験出題基準に基づいて計画されています。到達目標であるコア・カリキュラムや国試基準が明示され、その目標に向かって自ら知識を確認して補充するシステムが③ポストテスト&ウィークリーテストシステム、④オフィス・アワーにあたります。

ポスト&ウィークリーテストはPDCAサイクルを回す燃料

授業終了後に講義内容から出題されるポストテストや、その週に実施された科目の講義内容の問題が翌週月曜日に出題されるウィークリーテスト(第2~4学年は隔週)は、本学の教育システムの特徴のひとつ。多肢選択方式(国家試験スタイル)で出題されます。教員はテスト結果をもとに学生の理解度をチェックしながら講義や実習を進めています。    
学生アンケートでは、多くの学生が「ウィークリーテストは知識の整理に役立つ」と答えています。ちなみに本学教員の問題作成能力は高く、共用試験実施機構が行うCBT問題公募採択率が常にトップクラスであることがそれを証明しています。
しかしここで重要なことは、これらテストの最大の目的は「試験をする」ことではなく、学生が自ら客観的に自己点検・評価できる機会であるという点です。出題された問題はPDCAサイクルの燃料であり、問題を論理的に理解するためにサイクルを何度も回すことが肝要です。

オフィス・アワーで疑問や不安を解消

そしてPDCAサイクルの「改善」を行うための方策が④のオフィス・アワーです。オフィス・アワーは、全科目の教員が対応可能な時間帯をシラバス上に明示して、学生の質問を受け付けています。また、講義の追加解説や実習の個別指導、テストのフィードバックを定期的に実施している科目も少なくありません。