障害者歯科学講座・小笠原 正教授が代表世話人となって第1回の「長野口腔ケアフォーラム」が11月19日(土)、本学講堂で開催され、県内の歯科医師、衛生士、医師、看護師、言語聴覚士など約300人が参加し、熱心に聴講した。
小笠原教授は開会のあいさつで、「口腔ケアは全身疾患もしくはQOLの改善に影響を与える重要なテーマ。このフォーラムを通じて、医療現場での実践に役立ててほしい」と、フォーラム立ち上げの趣旨を述べた。
まず地域報告として、飯田市立病院の清水美穂子緩和ケア認定看護師と信州大学医学部附属病院の宮下幸恵・がん化学療法看護認定看護士が、医療現場で行っている口腔ケアの取り組みを説明し、それぞれ「口腔ケアは緩和ケアに直結し生きる意欲にもつながる」「看護師が患者と口腔ケアの共通認識・目標をもって支援していくことが大切」と述べた。
講演では、信州大学医学部附属病院がん総合医療センターの小泉知展・副センター長が「がん治療における口腔粘膜障害」と題して、「医療人はがん治療に伴う口腔粘膜症を不可避なものと捉えているが、対処法を模索していかなければならない」と話し、歯科医師を中心とした他職種連携が必要と説いた。また池田市立病院歯科口腔外科の大西徹郎・主任部長は「口腔ケアの新しい可能性~口は災いの元~」と題し、同院に開設した口腔ケアセンターの概要を紹介しながら、さまざまな疾患をもつ患者に効果をもたらした口腔ケアの役割について解説した。

