障害者歯科学講座・松尾浩一郎准教授は、口腔ケア補助具のリップオープナー(開口(かいこう)唇(しん)器)を開発し、11月10日(木)に記者発表した。
松尾准教授によれば、「口腔ケアの際に障害者や要介護者などは口を開けてくれないケースが多く、介助者の方々は苦労している」という。既存の器具として「口角(こうかく)鉤(こう)」があるが、元来が口腔内撮影の補助具であったため開口に非協力的な者への使用は考慮されておらず、挿入が困難で価格も高く、普及していない。
こうした臨床上のニーズから、松尾准教授は、誰もが簡単に早く操作でき口腔内視野が確保できるリップオープナーを開発した。考案した器具はポリメチルペンテン製でハサミに似た形状をしており、片手で扱える。先端の翼形の部分を横にして唇に当て、持ち手を90度回転させると、口唇が開く。手を離しても開口状態を保て、使用者は両手を使って口腔ケアが容易にできる。
松尾准教授は「口腔ケアの時間短縮や清掃のしやすさの向上など効率化が図られ、患者さんの苦痛や負担軽減にもつながる。病院や介護施設での需要に応えられると思う」と話している。商品名は「ハミエール」で、ティーアンドケー株式会社(東京都)より12月に発売される。販売価格は1200円。
※詳細記事は『Campus Today』1月号に掲載します。



